東京都剣道連盟 杖道部会では、3/25(土)東京武道館にて五段以下審査会を開催しました。

170325審査会1
170325審査会2
170325審査会3

審査結果は下記のとおりです。

          + 数値 は他県の人数
  申込者数 欠席者数 受審者数 合格者数 不合格者数 合格率
一級 26 0 26 26 0 100%
初段 38 1 37 34 3  91.89%
二段 33 1 32 32 0 100%
三段 14 0 14 14 0 100%
四段 6+3 0 6+3 2+1 4+2  33.33%
五段 13+5 0 13+5 9+3 4+2  66.67%
130+8
 =138
2 136 121 15  88.97%

 

※杖道五段以下審査寸評

他の審査員のご所見も伺い寸評を述べさせて頂きます。各段の審査の中で合格された皆様にはお祝い申し上げます。また残念ながら不合格になられた受審者は捲土重来を期して、合格、不合格に拘わらず下記のことを参考に更に稽古を積み重ねてください。

さて、杖道段位審査実施要領には審査上の着目点で特に留意する点として初段から三段は・正しい着装と礼法 ・適正な姿勢 ・基本に則した打突 ・充実した気勢 さらに四段及び五段は初段ないし三段の留意事項に ・間と間合いと角度に関する錬熟度 ・剣(杖)の用法の錬熟度 ・気剣(杖)体の一致が出来ているかを総合的に見て判断します。

今回の審査で感じたことは、剣道着、袴の着付けの乱れが散見されました。剣道着、袴の着付けは端正で姿が美しく、かつ凜々しくありたいと考えております。新しいものとは言いませんが段が上がるにしたがって着付けには十分気をつけて事に臨んでいただきたいと思います。美しい姿を見ていただくのも大事なことです。礼法については自分勝手で形式的にやっている方が見受けられました。相手と呼吸を合わせて約15度で相手に注目して行う。平素の稽古から心がけていただきたいと思います。

次に正しい基本を習得して欲しいということです。各段共通して言えることは基本動作が身についていない方が多く見られました。それには日頃の稽古の段階で基本技の単独動作、相対動作を十分に行うことが大切です。特に相対動作を重点に行うことが一番の近道だと思います。相対動作を習得することによって「打」は正しい間合いから適正な姿勢で打突部位を物打で刃筋正しく打突することを体得でき、「仕」は適正な姿勢での正確な打突と正しい体捌きと同時に、それぞれの技の正しい手幅を身に付けて下さい。

今後受審される方々は「全日本剣道連盟杖道解説書」を熟読され指導者や上位の方からの教えを素直に聞き入れて杖道を正しく学び、稽古を重ね日々のご精進を期待致します。

審査主任 釣賀敏郎