形稽古の大切さ(「形」あるいは「型」について)

日本に於ける技術の伝承形式として、「形(かた)」あるいは「型(かた)」というものがあります。全日本剣道連盟では「形」の文字を使用しております。

一般に日本古来の武道の技の多くも「形」として残されてきました。「形」は先人が実戦で経験した技、あるいはそれらのものに創意、工夫を加え、その技を再現できるようにしたものです。これを繰り返し稽古し、身につけることにより、古の技を再現出来るようにした究極のマニュアルが「形」なのです。そして、優れた「形」は感性を持ち、流儀の精神をも伝えております。

110716学生演武